声が君を呼んでる

記憶の管理。

好きな人が結婚した話

好きな人が結婚したことを発表した。3月3日の昼過ぎだった。

 

私は加藤シゲアキさんが好きだ。小学六年生でNEWSを知り、一度離れた時期もあったもののここ一年また応援していた。大好きだった。

小中学生のころはアイドルのNEWS、加藤シゲアキさんが好きでシゲ!シゲ!って言いながらキラキラの彼を応援していた。人数が減ってNEWSに触れるのが辛くて離れて、でもまた戻ってきた大学生では加藤シゲアキさんの人柄とか考え方とか、もちろん容姿もだけれど、そういう内面的なものが魅力的に感じられて、彼の人間性そのものが好きで憧れていた。全部好きだった。会えると嬉しくて足りなかった。叶わないのなんて知っていたけれど、夢を見させてくれる、疑似恋愛を楽しませてくれるアイドルにそれ以上を求めたかった。自分が愚かなのも分かっていた。でも本当に大好きだった。

 

FCからメールがきたときちょうどスマホを見ていて、普段NEWSからのメールも出演情報だと思ってすぐに開くことなんてしないのに、なんでか昨日は通知をすぐ押してしまった。「加藤シゲアキからの報告」の文字を見て、脱退なんてありえないことを知っていたから、結婚なのかも、と思いながらそのサイトを開いた。

真っ先に「結婚」が目に飛び込んできた。

実感がわかなくて昨日は涙なんて出なかった。実感がわいてないだけということに気づかずに、私は彼を心から好きでなかったのかも、と安心したりもした。彼はどこまでもファン思いで、報告の文章に私たちに対しての申し訳なさを表してしまうし、相手の情報なんていっさい出さなかったし、交際期間も知らせないし、20周年は一区切りついているし、次に会えるタイミングまで日が空いているし、そんな完璧な結婚報告に悲しいさみしい気持ちがぶつけられなかった。あなたに悪いところがないと、嫌な気持ちを感じている私が悪いみたいじゃないか。ずるい。タイミングが悪いとか、「かねてよりお付き合いしていた」がどこかに付いているとか、そんなよくないところがあればここがひどい、つらい、嫌だ、って言えたのに。

でも悲しいよ、嫌だよ。ていうか相手の情報がいっさいないのなんてファンのためじゃなくてその相手の方のためだし。

一月に中丸君が結婚発表したとき、「あぁ加藤シゲアキさんもいつかこんな急に結婚するんだろうな」と漠然と思ってて、でもそれは思っていたより早くて受け入れられるものではなかった。

心から祝うことができるファンでいられないことが辛い。あなたが幸せでいることが私の幸せって言いたかった。喜べるファンでありたかった。でも優しいからそれすらも受け入れてそういう考えがあるの知ってるよって思ってくれそうだから苦しい。

 

好きじゃなくなることなんてできないから、既婚者の、最愛の人がいて最愛の人に愛されている加藤シゲアキさんを私は愛し続けるしかないんだ。

 

結婚おめでとうございます。

心から思えないけど、でも本当に祝いたい気持ちはあるから。